日本最後の文人画家・富岡鉄斎〜日本最后的文人画家:富冈铁斋其人其画

中国人留学生のりんごです。

古代4大発明を誇る中国は今や、「山寨文化(サン・ザイ文化)」や「コピー文化」と呼ばれています。「山寨」は、元々山賊のすみかという意味ですが、今は、「模倣、ニセモノ、ゲリラ」という意味として使われています。中国の山寨文化は、既存のモノをそのままパクリ、あるいは有名ブランドの名前を一文字だけ変えたりしています。

ところで、昔から日本も海外の文化を模倣することが得意です。しかし、日本は海外の文化をそのままコピーするのではなく、海外の文化を受け入れながら、自分の文化を失わず、自らの文化ベースに消化・吸収してから、自分の独自の文化を生み出してきました。

日本語自体もそうでした。中国から日本に伝わってきた漢字を、日本人はそのまま使うのではなく、漢語に相当する和語を作り、それに当てた日本語の読み方を考えました。そして、漢字を分解して、その形から音を表す仮名を作り出し、それを漢字と混じり合わせて使うようになりました。しかも、仮名は2通りがあり、日本語は世界で唯一の3種類 の文字 からなる言葉になり、漢語の世界と和語の世界を混合した独自の言語世界を作りました。漢字の国に生まれた日本語学習者の中国人までをもかなり苦しませた!中国の漢字のほとんどは読み方が1つしかありません。日本語も全部音読みなら楽なのに、

なぜ一つの漢字なのに、たくさんの読み方があるの?Why Japanese People?!

なぜカタカナというモノがあるの?カタカナばかりの長い単語は未だに読めません!直接英語のままでいいのに。Why Japanese People?!

ちょっと脱線しました。話を元に戻します。このように、日本は様々な海外の文化を受け入れながら、自分独自の文化を作りました。今日の記事の主人公である富岡鉄斎もそうでした。

富岡鉄斎のことを知らない人が多いかもしれないですが、私もこれまで知りませんでした。日本最後の中国趣味文人画家であると聞きましたので、興味が湧き、堺市博物館で開催中の富岡鉄斎–和泉の国 茅渟の海畔の寓居にて–に行ってきました。

富岡鉄斎(1836〜1924)は京都に生まれ、あまり故郷を離れずほとんどを京都で暮らしましたが、42歳から45歳の3年間は、堺市西区にある官幣大社大鳥神社の大宮司として堺で過ごしました。この頃の作品の落款に「茅渟の海畔の寓居にて」(堺の海辺の仮の住まいという意味)と記することがよくあります。

非常にイケメンでした!

富岡鉄斎は「读万卷书,行万里路,绘万幅画(万巻の書を読み、万里の路を歩き、万枚の絵を描く)」という生き方を実践した人だそうです。鉄斎は若いときから日本各地を巡りました。ただの旅行ではなく、歴史上の古跡や古墳、風習や地理の調査を行うのが目的でした。絵を描くのはほとんど独学ですが、こうした旅で見た山河、丘、風景などをノートに記録し、最後にそれらの景色を忠実に絵で表現しました。

鉄斎の旅(地理調査)によって描いた美しい記録画です。非常に非常に長いです。

どうやって全ての景色をつないで描いたのだろうか。博物館の学芸員さんの話によると、多分、巻きながら、一部一部描いてから、さらに紙を足して描いているのではないかとのことです。それにしても、全ての景色を一貫して再現するのは非常に難しいことでしょう。鉄斎の描いた絵は実際の地図と比較してもほぼ同じであることに非常に感心しました。

私が一番興味があったのは、富岡鉄斎の中国に対する趣味です。

鉄斎は、明治以降の日本が中国文化をどのように扱っているかを語る上で欠かせない人物でもあるそうです。

鉄斎は勤勉家であり、若い頃から中国の古典文化(老子、荘子など)に親しみ、中国に憧れていたが、中国に行ったことはありませんでした。でも、それは、鉄斎が中国文化を自分の絵に取り込むことへの支障にはなりませんでした。鉄斎は中国文人画の手法を学び、たくさんの山水画を描きました。当時の中国文人である吴昌硕と絵を描くことについて手紙で交流していたそうです。

鉄斎の「日本名所十二景」のイメージ。館内は写真禁止ですが特別な許可をいただき、撮影しました。

鉄斎の山水画を見たときに、私はすごく親しみを感じました。同時に、なんだろうなあ、言葉で表現しづらいですが、中国の絵画と少しだけ違うという独特感も感じました。少し豪放でありながら、やや控えた感じもあります。

最初に述べた日本は異文化を取り入れて独自に進化した文化の一部ではないかと感じることができたのがこれです。私は改めて日本文化を発見しました。

以上りんごの堺旅でした。

開館時間:午前9時30分〜午後5時15分(入館は午後4時30分まで)

企画展:2017年6月10年〜7月9日

休館日:7月3日(月)

観覧料:一般200円(160円)、高大生100円(70円)、小中学生50円(30円)

*( )内は20名以上の団体料金

アクセス:JR阪和線「百舌鳥駅」から徒歩5分

 

さかマガ12月号発行中
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