だんじり毛穴町 新調入魂式〜彫刻に魅了された❗️

今年の夏も何の相談なく、終わっちゃうんですね。学生時代の最後の夏休みに、たくさんの締め切りに追われている中国人留学生のりんごです。

日本で暮らしてきた6年間、ずっと疑問を持っていることがあります。なぜ日本はこんなにお祭りが多いのだろうか。季節を問わず一年中お祭りがありますが、ほとんどのお祭りは夏にあります。中国は少数民族の地域(雲南省など)以外は、お祭りはほとんどありません。これについて日本人の友人の一人に聞いてみたら、「夏にお祭りがないなら、中国の中学生や高校生はどこで夏の思い出を作るの」と逆に聞かれました。

私はお祭りに対する知識は乏しく、たくさんの屋台がずらっと並んでいるのが一番印象深いです。お祭りの重要な主役である山車(だし)を初めて間近に見たのは岐阜県高山祭屋台会館でした。しかも、高山市では山車は「屋台(やたい)」と呼ばれるらしいです!

高山市に住んでいる日本人のホストファミリーのところに行ったときに、昼御飯後に「一緒に屋台を見に行きましょう」と提案されたとき、私は非常に戸惑いました。「昼御飯を食べたばかりなのに、なぜまた屋台に行くのだろう?」と疑問を持っていました。「お腹いっぱいです。もう食べれません」と私は答えました。私がイメージしていた屋台は、食べ物屋さんの屋台であり、お神輿みたいな形のものを「屋台」と呼ぶことは知りませんでした。

関西では、山車は「だんじり」と呼ばれているようです。私は9月10日に堺市毛穴町で行われただんじり新調入魂式に行ってきました。

だんじり祭りは西日本に開催される「だんじり」を用いたお祭りの総称であり、その中で、最も有名なのは大阪府岸和田市だんじり祭りです。岸和田だんじり祭りは約300年の歴史と伝統を持っています。

そもそもなぜ、「だんじり祭り」と呼ばれるだろうか。だんじりは「地車」と書かれており、その語源は諸説がありますが、その中の一つは、屋台をじりじりと動かすことから、「台ずり」と呼ばれ、更に「台躙(だいにじり)」と転じたということだそうです。

9月10日午前6時から行われた新調入魂式には参加できなかったが、10時30分から田の池公園で行われた式典に参加しました。

だんじりの行列です。一番先頭にいるお兄さんが持っている旗は「纏(まとい)」と呼ぶらしいです。毛穴町の纏頭は「毛」という字が彫られています。

綱を持っている可愛い子供たちです。お祭り術語では、これは「子供曳行(えいこう)」と呼びます。

公園にとまっている新調だんじりです。みんなが満面の笑みです!

祭り当日なら、たくさんの人が地車に乗って、さらにもっと多くの人たちが地車を引っ張って、街中を走り回るようです。八田荘地区だんじり祭り本番は、10月21日と22日です。

地車新調記念式典の風景です。歌の間に、後ろに立っているお兄さんたちが発している「そーりゃ」のかけ声は面白かったです。特に意味がないようです。

会場での風景です。皆さんが着ているハッピと頭に巻いている鉢巻はいろんな色があります。地区によってデザインや色などが異なるそうです。実は、お祭りには八田荘地区の人々だけでなく、他の地区からもたくさんの人が手助けに来ています。このように、互いに協力し合って、お祭りがうまくできるんですね。

髪型まで気合いをいれた可愛い女子たち!だんじりの入魂式のために、わざわざ美容院にいって、この髪型にしてもらったそうです。髪飾りは先輩から頂いたもので手作り!毛穴町のマークが入っていました。

今回、最も驚いたのは、やはり地車の彫刻です!すごくすごく近い距離で地車の彫刻を見たのは初めてです。

わ!賑やかです!彫刻が密集しています!どこに注目したらいいか分からないです!一生懸命に頭を出そうとしてるのはなんでしょうか?

頭を出そうとしている彫刻は龍です!この角度から見ると、屋根の下は多重の構造になっており、非常に立体的です。外から全く見えない屋根の下も細かく彫られています!

地車の下の段の彫刻です。これは地車の一面ですが、実は彫刻が一連の物語となっています。地車を一周して物語が繋がっています。馬が非常にリアルに再現されており、人物の表情までもそれぞれ違います。さらに、その奥にはたくさんの家が見えます。ずっと見ていても飽きません。

最初はこれらの人物はそれぞれ別々に彫った後に、一つひとつ並べて接着剤でくっ付けたと思っていました。実は、これらの彫り物は一枚の分厚い木の板から彫られていました!もし一箇所失敗したら、全体が台無しになる恐れがあるため、職人たちはものすごく集中して細かく作業しないといけないことが想像できます。彫刻の精緻さ、職人さんの腕の凄さに感動しました。本当に凄すぎます。

地車の前にはずっと人が絶えませんでした。私もずっと地車の前で観察していました。同じような彫刻、例えば、龍、松の木、馬に乗っている武士、町人などのキャラが多いですが、非常にレアなものもあります。

可愛い猫ちゃん!私が観察した限り、全地車でこの一匹だけです!

その後も、だんじりの参加者たちが私に隠れている彫刻をたくさん教えてくれました。それらを探し出すのがすごく楽しかったです!

ドクロを発見!また、戦っている武士は険しい表情が生き生きしています。馬から転びそうな武士もいて、非常にリアルです。それぞれの表情や動きが異なっています。

地車の一番下には、鯉を発見!

その反対側はうなぎです!

もし教えてもらわなければ多分一般の方は誰も気づかないところまで丁寧に彫刻されていますね。

さらに、職人さんの遊び心で、自分の家で飼っている犬がいると教えてくれました。私は一生懸命探しましたが、どこにもいませんでした。犬は地車の奥にいます。外から全く見えせん。その後、親切なおじさんが私のかわりに、写真を撮ってくれました!本当にありがとうございます!

本当にいました!白黒の犬です。面白い!また、松の木の後ろに隠れている武士は恐怖の表情を隠せません。あれ?木の上にぶら下がっているのはもしかしてカブト?戦っている最中にカブトが飛んだと色々と想像して楽しめました。非常に激しい戦いの様子が伝わってきます。

彫刻で埋め尽くされている地車はどのぐらいの職人さんの手で、どのぐらいの時間を使って完成したのだろうか。

地車を作ったのは、木彫前田工房の職人さんたちです。みんな若くてびっくりしました。7人の職人さんをはじめとしたチームは全国の職人さんに声をかけて、協力してもらい、すべての彫刻を仕上げるのには2年半かかりました。今回の作品は外部から細部まで、すべて国産です。すなわち、純国産だと職人の前田さんが強調していました。

地車祭りの当日はすごい勢いで走り回るようなので、今回のようにじっくり、間近で彫刻を鑑賞することはできないでしょう。

このようなめったにないチャンスなので、とてもラッキーでした。

今回最も感心したのは、見えないところまで一切手を抜かず、細かく作られていて、美意識を追求しているように感じられたところです。

私の気がつかなかったところもたくさんあると思います。チャンスがあればまた見たいと思いますし、みなさまもぜひ細かいところまで観察してみてください。

10月のお祭りにもぜひ参加したいと思います。

 

今回新調した毛穴町のだんじりは南大阪では一番大きなだんじりだそうです。
勇壮に駆け巡るだんじりにお祭りで再会できることを楽しみにしています。

 

↓毛穴会館

さかマガ創刊!!
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