【あったか蕎麦♪】100%の蕎麦を堪能「摂河泉」

こんにちは編集長(ふ)です。

今日はあったかお蕎麦をもとめて、けやき通りにある評判のお蕎麦屋さん「摂河泉」(せっかせん)さんへ行ってきました。

「摂河泉」さんは、人気のお店で、終了時間は17時となっていますが、売り切れ次第終了なのでいつも14時半ごろには店を閉めてしまうことが多いそうです。実は、僕も一度15時ごろにいったら終わっていて、この日は二度目のチャレンジです。今度こそ逃すまいと開店前から待っていました。

メニューはこんな感じです。シンプルですね。いわゆる「あったかいお蕎麦」はないのでしょうか? 店長さんに聞いてみると、やってないとのこと。おーあったかお蕎麦特集だったのにどうしましょう。

「うちは100%のお蕎麦だから。お蕎麦は陽の食べ物だから、食べるとあったかくなるので大丈夫ですよ。陰の食べ物であるワサビを添えて食べるのでバランスがとれるんです。最近はお蕎麦屋でも知らない人もいますけどね」

なるほど陰陽五行では、食べ物を陰陽にわけて考えますからね。ちなみに、うどんは陰の食べ物だそうです。

では、ここは荒挽き太そばを頼んでみました。

注文してからうってくれるので、お蕎麦が出来上がるまでしばらく時間がかかりますが、作業中の店長さんとあれこれおしゃべりしながら出来上がりを待ちます。

器も素敵! 写真を撮っていいか尋ねると、「顔を撮らなければいいよ。でも、お蕎麦は3分で伸びるから急いで」とのこと。

口にいれると、なんともどっしりした味わい。僕はおつゆはがっつりつけたい派なのですが、たしかにこれだけ味わいがあると、つゆは少しつけるだけで全然オッケーです。つるんというよりも、ぐるんって感じで食道を通るのどごしも、確かにこれは気持ちいい。

風味が素晴らしいのは、100%のお蕎麦で荒挽きだから。でも、荒挽きで蕎麦をうつのはなかなか難しいのだそうです。店長さんは某超有名和食店からも頼まれてお蕎麦をうちにいくことがあるのですが、「25人ときいていたのに、結局40人分頼まれてしまったよ(笑)」なんてことも。

じっくりゆっくり味わいました。

食べ終わった時に、こまかいお蕎麦の切れ端が残っていることがありますよね。あれはお箸を縦にして豆でもつまむ要領で取ると取りやすいのだそうです。また、ざるを持ち上げておつゆの中にお箸で落としちゃってもいいのだそうです。

「別にそれはお行儀が悪いことではないのですよ」

へー。ぶきっちょな僕にはその方がありがたいですな。

そして、このお箸の形もちょっとかわっていますよね。真ん中が金魚のらんちゅうのように膨らんで、両端が細くなっているこの箸は、利休箸の中でも「利休箸らんちゅう」と呼ばれる最高の割りばしだそうです。

両方が細くなっているのは、祝箸の特徴で片方は人間のため、片方は神様のためのもの。
「どうして使っているかというと、うちは鴨をするでしょう。鴨の脂が邪魔になりますから」
繊細なお蕎麦の味を楽しむために、細心の配慮がなされていることに脱帽です。

食べ終わったあとのお蕎麦の愉しみといえば蕎麦湯ですね。

これまた味わいのある器で蕎麦湯をもってきていただきました。蕎麦湯もどっしりと味わい深くてこれまた美味しいのですが、せっかくの蕎麦湯が結構余ってしまいます。すると……。

「二杯目はそこのお塩をいれて飲んでくれたらいいですよ。もともと置いてなかったんだけど、つゆがあかんお客様がいてね。頼まれて塩を置くようにしたんです」

この塩入りで飲む蕎麦湯も美味しいじゃないですか。二杯といわず、全部飲んでしまいました。

さて、道案内です。最寄り駅は南海高野線・JR阪和線の「三国ケ丘駅」です。ロータリーのある大きな出口の方からでて、阪和線の線路を超える橋を渡ります。

三又道の真ん中をまっすぐいきます。

左手に焼き肉のはやを見ながら進みます。

中央環状線の横断歩道を渡って、けやき通りへ。

けやき通りに入ってすぐ。飲食店が数軒並んでいますが、その真ん中あたりに、一際シンプルな建物があります。

こちらが摂河泉さん。

入り口が低いので、頭をぶつけないように要注意。聞き忘れていましたけれど、これは市中の山居たる利休の茶室を意識しているのかなと思いました。

店内もシンプルですね。

利休の茶室をそのまんま作ったとしても、おそらく現代の私たちにとって、和風建築というだけで素朴なものと感じずに、むしろ贅沢なものと感じてしまうでしょう。こうしたすべてグレーの空間にしたのは、利休の精神を現代において表現した形なのかもしれないと思いました。

ところで、お蕎麦を食べ終わって駅へ向かっているうちに気づいたことがあります。なんだかお腹がぽかぽかしているのです。それは蕎麦湯のせいかもしれませんが、やっぱり陽の食べ物である100%のお蕎麦を食べたからなんじゃないでしょうか!?

 

さて、摂河泉さんですが、年越しそばはやってらっしゃるとのこと。ずっと打ちっぱなしいなるので、いつもより少し遅く12時半ごろからはじめて18時までやるそうですよ。

※※お店情報※※

店名:そば切り摂河泉
住所:堺市堺区榎元町6−6−4
電話:072-229-2760
営業時間:11時半~17時(売り切れ次第終了)
定休:木曜日
駐車場:なし

さかマガ2月号発行中
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