【お仕事発見!!南大阪の輝き人】世界へのチャンスを広げる~レイキモッキ・インターナショナル

国際貿易都市としての長い歴史を誇る堺には、現在では外国にルーツを持つ方が1万人以上暮らしているとか。海外からのお客様も次第に増え、海外は日々身近になっています。

今回の「お仕事発見! 南大阪の輝き人」では、そんな時代らしく英語教育の「レイキモッキ・インターナショナル」をご紹介します。しかし、代表の宮崎晶子さんにお話を伺っていると、「英語だけを習ってもダメ!」なんだそうです。それって一体どういうことなんでしょうか?

■世界に通用する英語教育を

▲代表の宮崎晶子さん。

堺の泉北出身の宮崎晶子さんは、アメリカ留学を6年、ドイツのホテルのお仕事を5年と、海外経験が豊富です。13か国にも及ぶ多国籍の従業員が働くホテルで唯一の日本人として奮闘した宮崎さんは、自ら目標としていた会社内での地位を得たこともあって退職し、帰国しました。
――どうして英語教育の学校を立ち上げることになったのでしょうか?
日本に帰ってきて、たまたま子どもたちの英会話教室を見た時にこれでいいんだろうか? と疑問を思ったのがきっかけなんです。英語をしゃべれるだけでは、実際どうにもならない。言葉はツールでしかない。海外で仕事をする上で英語がしゃべれることって1/10程度でしかなくて、残りは他の苦労でマニュアルのない仕事なんです。たとえば、同じぐらい仕事ができるネイティブと私がいたら、私にはネイティブを超える何かがないと。そしてそこにもマニュアルはない。自分で考えていく必要があるんです。
――英語を本当に生かそうと思うなら、自分で考える力を育てないといけないということですね。
そうです。自分で考えていく教育を色々探してフィンランド教育に行き当たったんです。これが一番しっくりきました。フィンランドは人口も少なくて、資源もない。人が資産なんです。フィンランド人は、日本人と似ている所があって、シャイで物静か。でも、そんな国民が他の国へ出て行って成功する。経済的にもです。携帯端末のノキアなんかもフィンランドの企業です。私も実際にフィンランドに行って、学校を見学したりもしました。社会システムが違うので、直接取り入れるのは難しいと感じましたが、工夫をして2013年に最初の教室をオープンして、今年で4年目になります。

オープンして4年でレイキモッキ・インターナショナルの教室は5教室にまで拡大しました。この急成長の理由は何なのでしょうか。実際のレッスンも見せていただいて、その秘密に迫っていきましょう。

 

■激変する日本の英語教育に対応

この日、見学させていただいたのは小さな子どもたちの授業です。体を動かし、歌を歌い、ゲームを交えながらの楽しいレッスンですが、日本人には発音が難しいとされるVやLの発音や唇の形を意識させる工夫も自然に取り込んだものでした。

――子どもたちが楽しくレッスンを受けていたのが印象的でした。
幼稚園から小学校2年生までは楽しい授業で、耳を育てることに重点を置いて、音を中心に勉強しているのです。小学校3年生からはテスト対策もがっつりやっています。
――3年生から!? 早いですね。
小学校でも3年生から英語の授業が始まるのです。うちでは小学校6年生までに英検3級、中学生までに英検2級を目標にしています。中学校の英検をとっておかないと、内申点に加点されないので、学校のテスト対策もやる必要があります。
さらに去年から英語業界は大きく変わって、2024年には大学入試も民間テストになって、みんな4技能(聞く、読む、書く、話す)が入ることが決まったのです。実際、海外の英語テストでは、単語や文法を問うテストはありません。読解力を問い、自分の考えを述べるライティングを問うテストなんです。自分の考えを述べられるようにするのを、どうやって授業に落とし込めるかは課題ですが、うちは他よりも優位に立てるのではないかと思います。ただ、日本の英語教育は何年後に何がどうなっているのか誰にもわからない状況ではあります。

――これまで暗記中心でやってきた日本独特の問題があるようですね。授業を拝見しているとレイキモッキ・インターナショナルで取り入れているフィンランド教育には、ハウツー的な教育メソッド(手法)があるわけではないようにも見えます。
フィンランドでは、社会自体がメソッドを担っているんです。たとえば人口が少ないこともあって、自国産の映画を作る力が無くて、映画はすべて英語で字幕映画になっているし、自分の意見を述べる習慣があります。なので、うちではまず英語をちょっとずつ出来るように、かつ日本の学校のテストでも取れるように、試行錯誤で毎年やり方を変えています。
――つまり、フィンランドの教育から取り入れたのは、メソッド(手法)というよりも、フィロソフィー(哲学)なんですね。
そうかもしれません。フィンランド人にアドバイスを求めると、いつも言われるのは英語を話す時に日本人は自分の気持ちを込めない。自分の気持ちを自分の言葉で話すようにすべきだと。だから授業でも、たとえば「have to(~しなければならない)」を使う時に、あなたは何をしなければいけない? と聞くなど、自分の日常に組み込めるように工夫をしています。
――実際に使える英語を教えることと、テストで点数を取ることの間には、まだまだ差がありそうですね。
それだけではないのです。新しい高校入試テストでは、絶対に今の日本の教科書には載っていないものを入れてくるんです。大阪の公立の進学校向けのテストなんて、関関同立に出てくるような難しい問題を出す。私でも解くのが難しいような問題です。学校以外で英語を勉強していないとテストに対応できないのです。英語教育の現場では、このままだと格差社会が進んでいくだろうと言っています。(学外教育を受けさせることができる)裕福な家庭でないと、進学校に進めない。私は少しでも拾い上げられるようにと思っています。子どもたちにチャンスをあげたい。

すでに格差社会と言われる日本ですが、教育の世界でもますます格差が広がりかねない改定がなされようとしているなんて驚きです。しかし、宮崎さんはこの問題を意識して立ち向かおうとされています。それはなぜなのでしょうか?

 

■これからの世界へ出ていく子どもたちのために

――子どもたちにチャンスを、というのは具体的にはどのようなことを?
うちは他校に比べれば御月謝を安く設定しています。英語はすぐに身につくものではなく、継続しないといけないからです。地域会館を使ってコストを低く抑えているのもそのためです。兄弟3人を預かっているご家庭もあるのでやめるわけにはいかないですし(笑)。
また、私は一人っ子だったこともあって留学できましたが、アメリカに行ったら留学生はお金持ちが多くて、そういう子が情報を知っていて奨学金を得たりしていたのです。私は何も知らなかったし、教えてくれる人もいなかった。だから、将来留学したいという夢のある子がいたら、留学にかかるお金のことも調べて、奨学金を紹介したりして手助けしたい。世界へ出ていくチャンスをあげたいんです。
――子どもたちの可能性を広げるお手伝いということですね。
自分の好きなことを突き詰めた先に夢があると思うのです。日本だと道が一つしかないような感覚になりますけど、色んな所に方向性があるでしょう。私も日本ではアウトサイダーで、自分が日本では馴染んでいない感じでした。日本の子は自分で考えない。書きなさいって言うと、先生、赤ペンと黒ペンどっちを使えばいいの? とそんなことまで聞いてくる。言う事をきく子がえらい子なんです。でも、私は日本の教育で頑張ったってその子が花咲くことなんてないのではないか、なのになぜ頑張るのだろうとさえ思います。

▲英単語をみてジェスチャークイズ。つい「モンキー!」と叫んでしまいました。

――英語教育の範疇をこえて社会貢献も目指しておられるのですね。
アメリカだとキリスト教の社会貢献の習慣があります。彼らは自分が出来ることなら、自分の身近な人でも他人でも助けようとする。日本人は身近かどうかを基準にします。私は昔から社会貢献をしたいという意思があって、両親もそれを応援してくれていた。それが今に繋がっていると思います。

 

■職場としてのレイキモッキ・インターナショナル

▲「先生の唇の形をよく見て」とVなど難しい発音を教える。

社会貢献と、年ごとに激変する日本の英語教育の現場に対応することを両立させる宮崎さんの志は高いものです。その上で教室も拡大を続けていますが、次はその職場について尋ねてみました。

 

――レイキモッキ・インターナショナルを働く人にとって、職場としてはどんな会社にしようと意識されていますか?
向上心のある方、英語を上達したい方のキャリアサポートはなるべくしていきたいと思っています。研修サポートやテストの費用の半額負担などを行っています。
待遇面でも、毎年昇給と寸志もあり。週に2~3回勤務で、1日3~6時間ぐらい。基本曜日や就労時間は、その人の事情に合わせて応相談です。5教室ありますが、どの教室も車でも電車でも自転車でも通勤可です。
――講師として必要な英語能力はどの程度のものなのでしょうか。
講師は英検2級以上が必要で、アシスタントの場合は英語が好きな方、もっと上手になりたいと思う方。どちらも3月までは研修期間で私と一緒に授業を行います。初心者の方でもアシスタントスタートで、英語が出来るように一緒に育てていきます。

では次に、宮崎さんと一緒に子どもたちを指導する先生にもお話を伺ってみましょう。3月末から、レイキモッキ・インターナショナルで働きはじめたというリリー先生(ティーチャーネーム)にお話を伺うことができました。

 

――先生は、以前はどんなお仕事をなされていて、なぜこの教室に来られたのでしょうか?
前の仕事はスポーツインストラクターで、外国人の方が多くて、英語に興味を持つことがあったんです。その前に、短い留学経験と、海外での勤務も経験しています。
――スポーツインストラクターのお仕事と、英語を教える仕事はどこが違いますか?
スポーツは比較的結果が出やすいのに対して、勉強は結果が出るのはすごく先です。目安として英検というものがありますが、日本で出る結果に過ぎない。そこが自分としてももどかしさを感じるところです。
――このお仕事ならではの楽しさや、やりがいはなんでしょうか?
子どもが英語を沢山使うことを楽しんでいて、喜びを感じている姿を見ると嬉しいなと思います。単語力が増えると、楽しんでいるのが目に見えてわかります。はじめは引っ込み思案だった子どもが、楽しんで毎週来てくれていると……それはご家族から聞いたのですが、それが良かったです。
――リリー先生から見て、宮崎先生はどんな方ですか?
すごいアグレッシブで知識がある方ですね。先生自身が日々勉強されていて、新しいことにアンテナを張っておられると思います。発音や文法の間違いがないか、宮崎先生に確認したりしますし、授業のやり方も先生の真似をするときもあるのですが、自分自身の創意工夫も必要です。全部が全部、宮崎先生から回答をもらえるわけじゃありません。

「自分で考える」それは、教室で授業を受ける子どもたちだけでなく先生も、そして会社代表である宮崎さんも追及すべきこととして一貫しているようですね。
お話を伺う中、宮崎さんは何度か謙虚な言葉を述べ、「手探りでやっている部分があって、まだ満足いくようにはできていない」ともおっしゃっていました。まだ設立4年目の若い会社の職場です。「どんな方に応募してほしいですか?」と尋ねると、「学校も若いので、チームのメンバーとして一緒にやっていける人がいいですね」とのこと。
社会貢献に興味があったり一緒に学校を作っていきたい、英語を自分の武器として磨き上げていきたい、子どもたちを笑顔と一緒に英語教育に携わりたい……。英語をキーワードに自分らしい関わり方が出来る職場。そんなレイキモッキ・インターナショナルに、あなたも応募してみませんか?

 

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さかマガ12月号発行中
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