堺大魚夜市〜面白い魚セリ篇
お祭りでりんごあめを食べたかったですが結局食べれなくて残念がっているりんごです。
前の記事で紹介しているように、堺大魚夜市は、堺の漁師が航海の安全と豊漁を願って、住吉大社へ魚を奉納し、余った魚を売るための夜市です。堺大魚夜市のメインイベントは魚セリです。
魚セリ???最初はこの言葉を聞いたときに全然ピンとこなかったのですが、魚セリの漢字、魚競り(競争する)を見たら、少しイメージができます。
魚セリは、新鮮な魚介を格安で競り落とす側と、魚介を売る側がいます。いわゆる、魚介のオークションです。しかも、値切ることもできるそうです。
中国人は値切ることが大好きで、値切ることは買い物の醍醐味としている人も多いです。専門店やスーパーなどは無理ですが、それ以外の店、特に観光地のお土産さんなどは、値切れることが当たり前のことです(これを知らない外国人は多いらしいです)。私は大学生時代のときに、買い物するときに、言われた値段の、3分の1の価格で値切ることは常識になっています。
以下に、中国スタイルの「値切る」を再現してみます。
客さん:すみません、これいくらですか?
店主:180元です。
客さん:高すぎです。ちょっと安くしてよ。
店主:すでに問屋価格だからダメだね。
客さん:最低価格は?
店主:150元。
客さん:もっとまけてよ、80元でどう(ここはポイントです。かなり低く言わないといけないですね)。これ以上出せない。
店主:じゃあ130元で・・・もうこれ以上は無理!
客さん:じゃあもういいや、買わない。(店を出るふりをして)
店主:来い、来い!80元であげるよ。本当に全然儲からないんだよ。また来てね。
以上、りんごの「中国式値切り授業」でした。もし今度中国旅行に行くときに、つかってみてください。でも今の中国は、昔より物価がかなり高くなったようで、3分の1の値段で値切ることはまだ通用できるかどうか自信がないです。
さて、日本式の値切りはどんな感じだろうか。
魚セリが始まる前に、魚たちは既にスタンバイしています。
魚セリが始まる前に撮った写真です。提灯はまだ明りがついてなかったです。あそこに座っていた親子たちは、魚セリを待っていたでしょうね。
ずらーっと並んでいる店舗の看板に注目!なんと、魚を売っているのは魚屋さんだけではなく、会社や団体もたくさんいます。
提灯の明りがつきました!いよいよ魚セリが始まります!各店舗の前でたくさんの人が集まりました。一気に熱くなってきました!
魚セリの模様です。子供たちが店長に変身し、一生懸命に客さんを呼び掛けていました。
阪神タイガーズデザインのハッピを羽織った店員を発見!大阪らしい!
あ!先ほどの綺麗な女子3人も大活躍していますね!
「エビ1匹100円」
「ホタテ3個500円」
「すぐなくなるよ〜〜〜」
「安いよ〜〜〜」
各店舗の店員は非常に大きな声でお客さんを呼びかけています。非常に賑やかでした。その一方、「安くしてよ」という声があまり聞こえませんでした。多分、もともとの値段はもう十分安いからだろうか。または、魚を買い求める人の声は、魚を売る人の威勢のいい掛け声に圧倒されたのでしょう。
私は魚を買った人たちをインタビューするタスクを与えられましたが、その前に、熱気に溢れている中で、まるで魚介たちは私のことを呼んでいるように感じました。普段全然料理しない私は、人込みをかきわけて、ホタテ3個を買いました。すごくすごく大きなホタテで、なんと500円だけです!あまりにも興奮で値切ることをすっかり忘れました。だって、スーパーで売っているものより、だいぶ安いからです。超超お得でした!
そのあと、魚を買った人たちにプチインタビューしました。
こちらのお姉さんは鯛を買いました。大きい!1匹1000円らしい。正直、鯛を買ったことはありません。普段の鯛はいくらか分かりませんが、お姉さんの表情から見たら、大満足していまるようですね。
こちらのお姉さんはホタテ5個を1000円で買いました。私は3個で500円でゲットしましたので、あれ、私の方がお得なのでは?と思いきや、ホタテを出して比較したところ、お姉さんのホタテの方が大きかったです。お姉さんのやや自慢している表情(すごいだろう)もなかなかいいですね。
なんと可愛いらしい!お母さんと小学生のお姉さんが照れて、写真をとることを遠慮しましたが、「写真を撮っていいの」とお母さんに聞かれた弟さんは、何も喋らずに頷いてくれました!ホタテの大きさは自分の顔の大きさとあまり変わらないですね。
ホタテの売れ筋がよいみたいですね。
さかにゅーの編集長は最初は魚を買うことにあまり興味を示していなかったようですが、しばらくしたら完全に波に流されて、ついつい買ってしまいました。この魚は何だっけ、忘れました。編集長は超でかいタコも2個買いました。
編集長がタコを買った店舗です。タコの帽子をかぶっている男の子は可愛い!急に私に写真を撮られたせいか、一瞬フリーズしたそうです。驚かせてすみません!( ; ; )
こちらのお姉さんはエビを買いました。私の無茶ぶりをちゃんと聞いてくれて、素手でエビをもって、写真を撮らせてくれました。しかも、こんなよい表情を見せてくれました。
こんなに大きなエビを見て、私の衝動買い魂は再び蘇りました。私もエビがほしいいい!早速お姉さんが教えてくれた店舗に走って行きました。
今回こそ値切ってみようかなと思っていました。
エビ1匹100円で書かれていました。
私:「エビを5匹ください」
店長:1匹100円、5匹で500円ですね。」
私:はい…(ちょっと勇気を出して、言ってみようかなと思った瞬間)
店長:そのままですね。じゃ、300円にするよ。
私はこの状況をいまいち理解できませんでした。普通は、魚を買う方が、値段を値切るべきですが、なぜ売る方が、自ら値段を下げたのだろうか。ホンマっすか???と少し疑っていました。
店長はエビをつかんで袋に入れたあと、私に渡してくれました。
店長:「あ、間違って、1匹多く入れちゃった」
私:あ…ありがとうございます。
私の驚きを隠せませんでした。袋を開けて、本当に6匹の大きなエビが入っていました!6匹でなんと300円!結局、私は値切るチャンスはありませんでした。このような体験は人生で初めてです。非常に楽しかったです。後ほどこのエビたちのストーリーはまだ続きます。
お祭りは本当に楽しいなあ。老若男女問わずに、全民が参加でき、楽しめますね。
家に着いたら、私はすぐホタテとエビを袋から出してお皿にのせて冷蔵庫に入れました。
魚セリでゲットしたホタテです。
買うのは非常に楽しかったのですが、どう調理するかは大問題です!鯛などの魚を衝動買いしなくてよかったです。その理由は、魚をどう処理したらいいか全くわからないからです。
色々と悩んだ結果、鍋を作ることにしました。材料を鍋に入れるだけで簡単です。その翌日、ワクワクして冷蔵庫からエビとホタテを出しました。そこで、やっと気付きました。エビは、どう数えても、5匹しかありません。
1匹逃げたのか?
一生懸命回想しましたが、多分、私は袋から出したときに、5匹しか出さなかったようです。エビを1匹多くくれたことはあんなに喜んでいたのに、どうも忘れてしまったようです。非常にショックで悲しかったです。でも、絶対忘れられない思い出になるし、りんごの留学生活の黒歴史にも残るだろう。
以上、りんごの初魚セリでした。
大混乱の中で、取材に応じていただき、写真まで撮らせていただいた皆さんに、心から感謝しています!本当にありがとうございました!
この記事を書いたのはこの人!

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