【お仕事発見!南大阪の輝き人!】学研教室(学研エデュケーショナル大阪南)【さかにゅー求人】:

「学研」、そして「科学と学習」という言葉に子ども時代を懐かしく思い出す方もいらっしゃるでしょう。今回の【お仕事発見!南大阪の輝き人!】は、その「学研」の学習教室である【学研教室】(学研エデュケーショナル大阪南)で月一回開催されているミーティングにお邪魔しました。
このミーティングは、南大阪でも特に経験のある先生方と事務局スタッフが膝を交えて子どもたちの学習に関するテーマで語り合い、互いの知識をシェアするためのもの。次第に熱を帯びる語り口から、学習塾経営にかける情熱が見えてくるようでした。
今回はいつものインタビュー形式と違いミーティングの様子をレポートする形式でお届けします。

 

■コミュニケーションが希薄になってきた社会の中で

会議室に事務局のスタッフと先生方が揃いました。この日のミーティングでは、はじめての方が見学に来られた時に教材をどう紹介するかというテーマから、教材の使い方の工夫や、子どもたちが学習面で直面している問題……それは同時に教える側も直面している問題なのですが……についての話が広がっていきました。
それぞれの先生のお話は、多岐に渡るものでしたので、特に印象に残った部分をピックアップしてご紹介することにします。

▲鈴木妙子先生。「ノートの罫線を無視して字を書いてしまう子のためには、マスの大きなノートを用意」するという話も。

 

トップバッターは鈴木妙子先生です。鈴木先生は、宿題用に子どもたちに渡すノートに工夫をしていました。
鈴木「ノートをそのまま渡すのではなくて、学研の漢字ノートや英語ノートを10枚ずつ小分けして分割して表紙はこちらでつけて渡しています。それは子どもたちに頑張ったなって達成感を感じてほしいからで、目先を変えたいということもあります」
やることは同じでも、ノートを分割することで一里塚にたどり着く達成感が得られ、先へ進む原動力を得られるということです。先生お手製の表紙も、特別性を感じる要因になっているかもしれませんね。

 

▲田中正美先生。「子どもがどこで躓くのか、躓きやすい所を先に親御さんには伝えておく」のだとか。予めのケアにも気を使っておられます。

 

次の田中正美先生の工夫は、どうでしょうか。
田中「その日にたとえば算数で勉強したプリントで間違った所について、(宿題ノートに)問題を作ってあげるのです」
その子の間違った所に特化した問題なのだから、その子にとって最適な問題なのは間違いないでしょう。しかしそれだと子ども1人1人に向けて、即興で問題を作ることになります。これは労力が大変という以上に、先生としての力量が問われる工夫ですね。他の先生方からも驚きの声があがります。

 

▲川口祥子先生。まずは親御さんに教材をシンプルに並べて紹介する。

 

川口祥子先生のお話は、今の子どもたちが置かれている状況の難しさを感じさせるものでした。
川口「最近は、たとえば『2時の2時間前、2時間後』というのがわからない子が増えています。昔からだったのですが最近増えていて、かなり出来る子でもわからない子がいて、それが何故なのか最近やっとわかったのですが、子どもたちは【後】って聞くとバックだと思ってしまうんですね。過去の事かと思ってしまって、【後】の意味がわからない」
川口先生の指摘に他の先生方も覚えのあることなのでしょうか、うなずいています。これは【後】だけではなく、【間】などでも同じなのだそうです。旗と旗をたてた【間】をどこから数えていいのかわからない。これは国語力が不足しているという問題であるし、それがどこから来ているかというと、生活の中でのコミュニケーション不足から来ているのだといいます。

その原因には、今は忙しい家庭が増えて、親と子どものコミュニケーションの時間も満足にとれなくなってきたこともあるでしょう。あるいは少子化や地域の関係性の希薄化もあることでしょう。
川口「そういった子どもにプリントを増やしても負担になるだけです。それよりも親御さんとの普段の会話の中で、10分前には用意をしておきなさいとか、2時間後には○○をするといった会話をして欲しい。また、買い物に一緒に行ったら、なるべく子どもにレジに行ってもらう。寝る前には財布をひっくり返して、子どもと一緒にお金を数える。時計を覚えるためには(アナログの)時計を買って壁にかけ、お風呂に入ったら120まで数えて120から戻ってくるのも数える。2跳び、5跳びで数える。サイコロも楽しいので是非買ってあげてといっています。双六もいいですね。3の目と2の目で5とか、双六は戻るので引き算の勉強にもなる」
会話や遊びの中でも出来る学習は色々あるのですね。

 

■垣間見える先生たちの教育哲学

 

▲田添かおる先生。メダル制度の話から、先生方は暗唱の大切さについても確認しあっていました。

 

この社会環境の変化、コミュニケーション不足が引き起こしている問題は、他の先生方からも聞くことができました。
たとえば田添かおる先生です。
田添「子どもと買い物にいっても、会計はカードで済ましてしまう家庭もあったり、寝る前の財布チェックも提案してみても、忙しくてなかなかやってくれないご家庭もあったのですね」
そんな中、田添先生は親子のモチベーションを高める方法を発見しました。
田添「どうしようかと悩んでいたのですが、丁度平昌オリンピックがありましたよね。オリンピックにヒントを得て、暗唱が出来たらメダルをもらえるようにしたのです。難易度に応じて銅メダル、銀メダル、金メダルと決めたら、子どもばかりか親御さんまでメダルをとるのに夢中になったのです」
田添先生お手製のメダルを子どもが嬉しそうにかけて家に帰ってくる。親御さんも、もっといいメダルをとらせてあげたくなって家庭学習を頑張る。思わぬ所にメダル効果、オリンピック効果が発揮されたのでした。
田添「最近は低学年の子からもメダル(制度)をやって欲しいと言い出してきたのですが、さて何でやることにするか悩んでいます」
一歩前進すると更に新たな悩みが出てくる。悩みが尽きることはなさそうです。

 

▲長谷川郁代先生。「何かをやりはじめたら、途中で止めるわけにはいかないので、最後まで出来るという確約が出来たらやりはじめることにしています」

 

一方、長谷川郁代先生は、やはり同様の問題意識を持たれていますが、解決方法に関しては別のアプローチをとられているようです。
長谷川「川口先生がおっしゃったように、私も生活の中での学習、お手伝いの中での学習が大切ですよと言っています。買い物もお母さんがやった方が早いけれど、子どもに行かす。ケーキを焼いた時に、切り分けで分数の話をする。私はシンプルイズベストで、自分にもゆとりのある教室を目指しています。そのかわり、かける時間はこれと決めたら、そこに全力を注ぎます」
長谷川先生は、親御さんからのよくある相談に対してもこんな風に返すのだそうです。
長谷川「テストで点数をどうやって取ったらいいのかと相談されることはよくありますが、たとえば日々の漢字の小テストは範囲がわかっているので必ず100点が取れます。小テストの積み重ねで大きなテストの点が取れるのですから、親御さんと子どもさんで小テストで必ず100点が取れるところまで、それこそ出来るまで寝ないぐらいのつもりで予習をすれば点は取れます。小テストで100点を取れるようになったら、特に男の子は100点を取りたがるようになるから、必死になってやりはじめます。よく褒め方しかり方についても相談されるのですが、まずは褒めること。10あったら9まで褒めて、1は締める。子どもに自信をつけさせることが大切でしょう」
モチベーションを与えることが大切で、その手助けを周囲は心がければいいのですね。
長谷川「【学研教室】はただ暗記をする教室ではありません。大きな土台を築いていく場所です。読み聞かせは何年生までという相談にも、5年生ぐらいまで大丈夫ですと。むしろ読み聞かせの方が想像力が膨らむので、子どもたちの想像力が育って、倍ぐらいの成果にもなるのです」
この「大きな土台を築く」というのは【学研教室】の方針で、そのために重視しているのが見えない力とも呼ばれる「非認知能力」でした。

 

▲桑正子先生。「脳には睡眠も大事」と、理研の研究も参考に。

 

桑正子先生も、最初の面談で親御さんにこの非認知能力の大切さを説くのだそうです。
桑「ようやく日本でも幼児教育、幼児教育と言われるようになりました。幼児教育が一番コストパフォーマンスがいいんですよね。ピアノなどを習うのもいいのですが、読み書き計算を幼児教育で学ぶことはとても大切です。なぜ【学研教室】なのかというと、幼児教育はイメージを膨らませることが大切で、学研の教材は「卵をいくつ割る」など具体的な生活の中で使う言葉を学習するようになっているのが最適だからだと、親御さんにはお話ししています」

【学研教室】では、小学校の教材も充実しています。
桑「教材が無学年制になっているのも、自分の心地よい、あった教材から始めることができるので、そこをやっていくことで出来るようになっていく、やりがいをもつことができるのです。自学自習が学研教室の特徴ですが、やり方を分かった上で練習する。定着を図った上で、着実に進んでいくのが売りですね」

お話を伺っていてわかるのは、社会や家族の変化によって子どもたちの学習環境、問題は絶えず変化しており、一方で常に新しい教育理論も生まれていて、先生方はその両方の変化に対応したり、取り入れたりしているということです。
先生方の発言に対しては事務局から質問があり、また事務局が他のエリア(この日は大分)の事例を紹介すると先生方からも質問があり、情報の共有が進みます。
この日語られたように、同じ教材をベースにしていても、活用方法は先生によって個性があり、それぞれの教育哲学を垣間見ることができます。先生方からは教材に対する提言があり、こうした現場からの意見に鍛えられている教材だからこそ、先生方それぞれの教育哲学を反映した活用が可能な懐の深い教材へと進化してきたのだとも言えそうです。

 

■笑顔がモチベーション

 

ミーティングは質疑応答のフリーディスカッションとなりましたが、先生方の話は尽きません。
どの先生も必ず経験をするのが、各学年で子どもたちがぶつかって乗り越えるのに苦労する山となる単元をどう乗り越えさせるのかという難問だそうです。「4年生までは一年に一回泣く。しかし5年生は一月に一回泣く」のだとか。
田添「ある年、6年生が大量に来たのだけれど、みんな5年生が難しくて躓いていました。私も5年生の単元をどうすればいいのか、何年たってもずっと悩んでいます」
川口「私はまず分数に特化します。分数は理科でも中学の数学になってからも使いますから」
田中「でも小数もいるでしょ」
川口「うーん。それはそうなんですけれど」
と、やはり簡単には答えは出ませんね。しかし、先生方は投げ出すわけにはいきませんから、ヒントを求めてアンテナを張り巡らせているようです。
田添「色んな講演を聞きに行っても、うまくいった例、耳障りの良い発表が多いけれど、1000人に1人のような成功例じゃなくて、明日の力になるのはテレビの『しくじり先生』のような話だと思いますね」
田中「私も失敗した話ならいくらでも出てきます。1000人に1人の優秀な生徒が出現したのはすごいことで、それを話してもらうことにも価値はあるけれど、参考になるのは、指導の失敗例でしょうね」
川口「学習教室をしているものとして、地域トップになる子を育てたいという気持ちは当然あります。しかし上の子だけを見ていてはいけない。上に焦点をあてつつ、全体をしっかり見ないと」
活発な意見交換が行われ、次回のミーティングテーマとして「山の単元をどう扱うのか」が取り上げられることになりました。

 

 

こうしてミーティングの様子をうかがっていると【学研教室】の先生のお仕事は、工夫のし甲斐がある充実したお仕事と言えそうですが、教育には果てが無いだけに労力も大変なものだと思えます。一体、先生方のモチベーション、やり甲斐はどこにあるのか。ミーティング終了後に尋ねてみました。
田中「やっぱり子どもたちが希望校に入れた時が嬉しいですね」
桑「子どもだけでなく、親御さんからも感謝されて慕ってくれたりして。お手紙を頂いたら嬉しくて、ずっととってあります」
長谷川「学校では授業中もちゃんと席に座れない子が、うちの教室ではなぜか座って勉強できるとか。そういうのも嬉しいですね」
川口「出来ていかなかったことが1人で出来るようになったりね」
田添「子どもって伸びゆくものでしょう。そんな存在と一緒にいられるだけでありがたいですね。子どもが来てくれること自体。自分の近くに来てくれること自体が。文句なしにええお仕事ですね」
長谷川「子どもたちと話していて、ある男の子が先生にほの字なんやっていう話になって、私の教室には若い先生もいてるから、そうなんやって思ってたら、違う私なんやて(笑)」
鈴木「私の教室では自分の力で100点をとった時にハンコをもらえるのです。それが一定数たまったらプレゼントをもらえる。2か月か3か月かかるんですけれど。やったーと喜んで、アシスタントの先生の所にいってプレゼントをもらいに行く姿を見るのが好きですね。子どもの笑顔が好き」
子どもの笑顔が好きという言葉に、先生方もうなずきます。ミーティングの時はシリアスな表情も浮かべていた先生方がこの時は一様に笑顔を浮かべていたのが印象的でした。

 

 

最後に事務局のスタッフにも【学研教室】が何を重視しているのかについてお話をお聞きしました。
「【学研教室】も塾なので、学力を伸ばすのが一番なのですが、その土台として非認知能力を重視し、心も育てたいと考えています。それを子どもと親と先生の三者で育てていこうというのも大きいです。子どもが教室に来るのは週2回で、あとの5日は家で宿題をするのですが、その比重は半々だと考えています。もちろん家庭は先生の目が行き届かないので親御さんの管理の下、親御さんと協力連携でやっていくのです」
――【学研教室】の教育方針では即効性よりも、着実な成熟を目指しているようですね。
「最近の塾は個別指導が増えていますが、それは教えて欲しいということです。しかし、【学研教室】は教え込む指導はしていなくて、自走できる子を育てたいのです。だから教室で子どもたちが質問にやってきても、先生はすぐに説明をせずに、子どもに考えさせる。プリントを読んでみて気づく子もいるのです」
――ミーティングでは、国語力とコミュニケーションの欠如が問題となっている話が多くでていましたね。
「算数の文章題でも、国語の助詞がわからないから解けないのです。助詞を理解するには家での会話、語彙力です。家でも「ママ、ティッシュ」じゃなくて、「ママ、ティッシュをとって」と日常会話の中で助詞を使って会話をして欲しいですね」
さて、いつもとは変則スタイルでお届けした【お仕事発見! 南大阪の輝き人!】ですが、いかがだったでしょうか。
考える子どもを育てるというコンセプトに貫かれた教室のスタイルと、練り込まれた教材。それはシンプルでもあって、子どもたちの個性に合わせるだけでなく、先生の個性も反映できるもののように思えました。
子どもが好きで子どもの笑顔が見たくて学習教室の世界に飛び込んでみたい。という方は【学研教室】の先生への応募を検討されてみてはいかがでしょうか?

 

さかマガ11月号 10/19発行!!
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