子育て中の保護者の皆さま、こんにちは。さかにゅー編集部です。
新年度や就学・進級を前に、子どもの行動で悩む方が増える時期です。
今回は、堺市中区にあるひだまりこども診療所の藤田賢司先生(けんじ先生)に、ADHDの特性と、先生の診療で特に有効だと感じる「家庭で実践できる具体的な接し方」について教えていただきました。

※本記事は、日本小児科学会の指針に基づき、けんじ先生の執筆および監修のもとお届けしています。
ADHDの特性とは?決して「やる気」や「しつけ」の問題ではありません!
ADHDは「不注意」「多動性」「衝動性」という特性が継続的なパターンとして現れる発達障害(神経発達症)の一つです。
これは決して「本人のやる気」や「親のしつけ」の問題ではないことを、保護者の皆さんにはまず知ってほしいです。
国立精神・神経医療研究センターの「こころの情報サイト」でも、こころの病気や状態に適切に対処し安心して暮らすためには、まずは正しく理解することが大切であると呼びかけられています。
米国国立精神衛生研究所(NIMH)の資料によると、具体的には以下のような特徴が見られます。
◆不注意:注意を払い続けるのが難しい、課題に集中し続けることや整理整頓が苦手。
◆多動性:不適切なタイミングで動き回る、常にそわそわしている、しゃべりすぎる。
◆衝動性:人の話に割り込む、他人の邪魔をする、自分の順番を待つのが難しい。
このような行動自体は誰にでもたまに見られるものですが、ADHDのお子さんの場合は頻繁に起こり、家庭や学校、友人関係など複数の場面にわたって日常生活に影響を及ぼします。
また、睡眠の問題や不安などを合併することもあるため、社会的な環境やストレスの状態も含めて総合的に見ていくことが大切です。
ご家庭でできる具体的な接し方のヒント
ADHDの標準的なサポートとしては、お薬は補助的で「ペアレント・トレーニング」
ご家庭での接し方を少し工夫するだけで、お子さんにとって非常に強力なサポートとなります。
◆指示は「おもちゃを箱に入れよう」のように短く具体的に。
ADHDのお子さんは、課題に集中し続けたり、物事を整理したりするのが苦手な特性があります。
一度に複数の指示を出すと混乱してしまうため、「あれもこれも」ではなく、一度に一つずつ、明確で短い言葉で伝えましょう。
◆ポジティブな言葉がけを意識する。
ポジティブな言葉がけは、私たちが支援の場で最も大切にしていることです。ADHDのお子さんは特性上、学校などの生活場面で物事をやり遂げるのが難しかったり、人間関係でつまずいたりして、どうしても日常的に注意される機会が多くなりがちです。小さなことでも「できたこと」に注目し、積極的に褒めることで自己肯定感を育んでいきましょう。
◆日常の中でルールや順番を待つ練習を取り入れる。
自分の順番を待てなかったり、人の話に割り込んでしまったりする衝動性に対しては、ご家庭でのゲームや会話の中で「順番を待つ」練習を少しずつ取り入れ、うまく待てた時にしっかり褒めてあげることも効果的です。
こころの健康や状態について気になるときは、一人で悩まずに身近な専門家や相談機関に相談することが非常に大切です。
まとめ:堺市の小児科専門医「ひだまりこども診療所」

日々の工夫が、お子さんの自信と成長に繋がります。ご家庭だけで抱え込まず、気になることがあればいつでも当クリニックにご相談ください。
「ひだまりこども診療所」の基本情報

[診療科目]小児科、アレルギー科
[アクセス]南海電気鉄道高野線 白鷺駅より徒歩約9分
[駐車場]あり(駐車場60台完備・駐輪場完備)
[電話番号]072-349-7421
[公式サイト]https://www.hidamari-child.com/