子育て中の保護者の皆さま、こんにちは。さかにゅー編集室です!
夏休みは、普段よりも親子で一緒に過ごす時間が増える時期ですよね。
「名前を呼んでも、こちらを見ない」「話しかけても目が合いにくい」「一人で遊んでいることが多い」
子どものそんな様子に気が付いて、もしかして発達に何か問題があるのでは…?と不安になってしまう保護者の方も多いのではないでしょうか。
目が合いにくい様子は、ASD(自閉スペクトラム症)などの発達特性の一つとして見られることがあります。しかし、目が合わないという一つの様子だけで、発達障害かどうかを判断することはできません。
大切なのは、無理に目を合わせようとすることではなく、その子がどんな方法で周囲とやり取りしているのかを見つめてあげることです。
今回は、堺市中区にある「ひだまりこども診療所」の院長で、小児神経専門医でもある藤田 賢司先生(けんじ先生)に、子どもと目が合いにくいときの見方や、お家でできる関わり方、相談の目安について分かりやすく教えてもらいました!

※本記事は、以下の公的機関および学会が発信する信頼性の高い情報に基づき、けんじ先生の執筆および監修のもとお届けしています。
「目が合いにくい=発達障害」とは限りません!
子どもと目が合いにくいと、「もしかしてASDなのかな…」と心配になりますよね。
確かに、目線や表情、身振りを使ったコミュニケーションの難しさは、ASDの特性として見られることがあります。
ですが、目が合いにくく見える理由はそれだけではありません!
◆好きな遊びに夢中になっている
◆慣れない場所で緊張している
◆人の顔を見続けること自体がちょっと負担に感じる
こんな風に、理由はさまざま。年齢や性格、その日の体調によっても反応は変わります。
また、名前を呼んでも反応が少ない場合は、発達面だけでなく「聞こえ方」の影響がないかも確認してあげることが大切です。

目線よりも「やり取り全体」をチェックしてみましょう!
子どもは、目線だけで気持ちを伝えているわけではありません。
声を出す、表情を変える、指をさす、大人の手を引く、好きなものを持ってくるなど、その子なりの方法で一生懸命コミュニケーションをとろうとしています。
まずは、お家で次の3つのポイントを振り返ってみてくださいね。
■ チェック1:目線以外の方法で気持ちを伝えている?
欲しいものを指さす、手を伸ばす、声を出すなど、何らかの方法で自分から気持ちを伝えようとしているかを見てみましょう。■ チェック2:楽しいことや好きなものを共有しようとしている?
お気に入りのおもちゃを持ってきたり、面白いものを見つけたときに「見て!」と言わんばかりに親御さんの顔や反応を見たりするのも、大切なやり取りの一つです。■ チェック3:お家や園などで困りごとが続いている?
目が合いにくいことそのものよりも、「意思が伝わりにくくて困っている」「集団生活でなじめない」「本人がすごく疲れている」といった、日常生活への影響がないかを確認することが大切です。
一つの行動だけを切り取るのではなく、お家や園など、いくつか違う場面での様子を見てあげてくださいね。

無理に「こっちを見て!」と迫らなくても大丈夫
目が合いにくいと、つい「こっちを見て話して」「お顔を見て?」と何度も言いたくなってしまいますよね。
ですが、目を合わせること自体がコミュニケーションのゴールではありません。
大切なのは、お互いの気持ちや希望が伝わり、お子さんが安心してやり取りできることです。
実は、正面からじっと見つめられることを「ちょっと緊張するな…」と負担に感じてしまうお子さんもいます。
そんなときは無理に目線を合わせようとせず、お子さんが興味を持っているものを一緒に楽しむことから始めてみましょう!
★お家でできる!関わり方の3つのヒント★
① 子どもの「好き」や「興味」に大人が仲間入りする
「こうやって遊ぶんだよ」と教える前に、まずは子どもが何を見て、何に夢中になっているのかを観察してみましょう。好きなおもちゃや絵本、音や動きなどに大人がそっと混ざることで、自然なやり取りが生まれやすくなります。
② 横並びで「同じもの」を見る
正面から向かい合うと緊張してしまう子には、隣に並んで絵本を読んだり、一緒におもちゃで遊んだりするスタイルがおすすめ。「赤いね」「動いたね」「面白いね」など、お子さんが注目しているものを短い言葉で共有してみましょう。
③ 短く具体的な言葉で伝える
「ちゃんとして」「早くして」といった抽象的な言葉よりも、「靴を履こうね」「おもちゃを箱に入れよう」など、具体的に何をすればいいかが伝わる言葉を選びます。
一度にたくさん話しかけず、ひとつずつ伝えるのもポイントです。声をかけた後はすぐに言葉を重ねず、子どもが受け止めて反応するまで少し待ってあげましょう。
目が合わなくても、表情が変わったり、手を伸ばしたり、声を出したりと、その子なりのお返事をしてくれていることがありますよ。

受診・相談は「診断名をつけるため」だけではありません!
「これくらいで相談してもいいのかな…」「一度相談したら、大ごとになってしまうのでは…」
そう不安になって、受診をためらってしまう親御さんもいらっしゃるかもしれません。
ですが、発達の相談は診断名を決めるためだけではないんです!
「お子さんが何に困っているのか」「どんな関わり方や環境なら安心して過ごせるのか」を整理し、その子にぴったりのサポート方法を一緒に考えるための大切な一歩です。
次のような様子が続いていて気になる時は。乳幼児健診、園や学校の先生、保健センターなどの窓口、かかりつけの小児科などに相談してみてくださいね。
名前を呼んでも反応することが少なく、聞こえ方も気になる
言葉や指さし、身振りによるやり取りが少ない
言葉の発達がゆっくり、または以前できていたことが見られなくなった
家庭や園など、複数の場所で困りごとが続いている
親御さん自身が関わり方に悩み、負担やストレスを感じている
相談するタイミングに「早すぎる」ということはありません。
特に3歳未満のお子さんで気になることがある場合は、まずは1歳半健診などをはじめ、公的な相談窓口を活用するのがスムーズです。
また、普段から受診されているかかりつけ医であれば、通常の診察の際に少し気になる点を聞いてみるのもよいでしょう。普段の様子を見ながら必要に応じて経過を見ていくこともできますので、安心してくださいね。
まとめ|地域の相談窓口や「ひだまりこども診療所」と連携して見守りましょう

堺市中区の「ひだまりこども診療所」では、小児神経の専門医でもある院長のけんじ先生が、お子さんの発達の気がかりや日常の困りごとについて、親御さんの不安に寄り添いながら温かくサポートしてくれます。
なお、同院での発達相談(予約制)は状況に応じた受け入れ調整のため、主に3歳以上のお子様が対象となっています。3歳未満のお子さんで気になることがある場合は、
地域の専門機関やお近くの小児科と上手につながりながら、お子さんのペースに合わせた関わり方を考えていきましょう。
「ひだまりこども診療所」の基本情報

[診療科目]小児科、アレルギー科
[アクセス]南海電気鉄道高野線 白鷺駅より徒歩約9分
[駐車場]あり(駐車場60台完備・駐輪場完備)
[電話番号]072-349-7421
[公式サイト]https://www.hidamari-child.com/