そろそろ社会復帰して働きたい！
専業主婦として家事に育児に、毎日頑張っておられる皆さん。皆さんの中には「そろそろ社会復帰して働きたい」と思っている方もおられるはず。けれど長いブランクや、家事・育児との両立への不安など、いろいろとハードルがあって「なかなかお仕事が決まらない！」と焦っている方はいらっしゃいませんか。
また、働き始めたけれど仕事についていけず、すぐに退職してしまった、と悩んでいる方もおられるかもしれません。何より働くママには、家事のこと、育児のことなど、クリアしなければならない問題もたくさんありますね。
なぜ働かなければならないの？
専業主婦の求職理由として上位にランキングされるのが「家計のため」です。この理由の裏には「本当は働きたくないけど…」という本音が隠れている場合もあります。
だから面接で志望動機を聞かれても言葉が出てこなかったり、家庭を守ることを第一にしたい気持ちが態度に現れてしまい、採用担当者に「片手間で働くつもりでは？」と疑われてしまうこともあるかもしれません。
お仕事探しのプロの力を借りてみませんか
家事や育児をしながらお仕事を探すとなると「とにかく条件が合うなら、仕事内容は何でも」と思ってしまいがち。けれど、お仕事を選ぶのは貴女にとってスゴく大切なこと。育児などで社会から離れていた期間が長い専業主婦は、リハビリのように「社会復帰はゆっくりと慎重であるべき」なのです。「とりあえず…」で就職しないで将来のことも含めてきちんと考えましょう。
フリーペーパーやインターネット、ハローワークで求人情報を探しても、これと思える仕事が見つからない場合もあります。また、エントリーしても、なかなか採用につながらないという方は、人材を企業に紹介する会社を利用して、自分に合ったお仕事探しをしたほうが、良い結果が出ることもありますよ。
たくさんの人材を企業に紹介してきたプロフェッショナルが、貴女の強～い味方になってくれるはずです。最近では、子育てをしながら求人・仕事を探している女性向けの「マザーズハローワーク」などが就業相談に応じてくれます。大手の派遣会社などでは主婦を対象としたセミナーや勉強会が積極的に開催されています。相談会などに参加することで、自分の心がくっきり見えてくることもあるでしょう。
人材派遣に向いているのはどんな人？
派遣会社というと「ただ仕事の紹介をしてくれるところ」というイメージをお持ちの方も多いでしょう。しかし派遣会社のメリットはそれだけではありません。派遣登録をして担当者と面談や、電話連絡をしながらコミュニケーションを深めていくうちに、自分では気づかなかった職種の紹介があったり、就業についてのいろいろな相談にものってもらえます。
雇用形態には正社員、契約社員、派遣、パート、アルバイトなどいろいろありますが、子どもがいる主婦が効率よく働きたいなら派遣も選択肢に入れておきたいですね。
人材紹介会社ってどんなとこ？
人材紹介会社とは、厚生労働大臣の許可を受けて職業を紹介する会社のことをいいます。
人材紹介会社は、取引先企業に候補者を紹介し、雇用が成立した場合に取引先企業から紹介手数料を受け取ります。
人材派遣会社との大きな違いは、雇用契約を結ぶのは「取引先企業とその候補者」になるところです。なお人材紹介会社では、求人の依頼を受けてから、求職者に企業を紹介し、希望する候補者を求人先企業に紹介する一般紹介・登録型サービスと、現役で働いている能力の高い人材を紹介するヘッドハンティングと呼ばれるサーチ型サービスがあります。
派遣と人材紹介のメリット・デメリットは？
派遣会社と人材紹介会社、どちらも働きたい人に代わって仕事先を探して紹介するサービスを行なっていますが、それぞれの会社の立場から見たメリット・デメリットがあります。両方の会社のしくみを知ることで、働きたい貴女が有利なサービスを選ぶことができるはず。以下にご紹介しましょう。
★人材派遣会社のしくみ
人材派遣会社のしくみの最も大きな特徴は、働く会社と給料を支払ってくれる会社が違うということです。
貴女が毎日働いている会社は、派遣会社に貴女が働いた分の派遣料金を払います。その中から社会保険料や派遣会社の取り分などを差し引いた金額が、貴女に給料として支払われます。有給休暇などの費用も派遣会社が負担します。
人材を求める企業にとっては、多少費用がかかっても人材を探す手間がないというメリットがある人材派遣制度。しかし働く側に立ってみると、業績が不振になると最初に見直されるのが、派遣社員というデメリットもあります。
★人材紹介会社のしくみ
人材紹介会社は成功報酬を受け取ることで収益を上げています。それだけに親身になって仕事を紹介しようとしてくれますし、個人の条件にも細かく対応してくれるというメリットがあります。
何より就業先企業との直接の雇用契約を結ぶわけですから、雇用期間を限定されない安定した立場で働くことができます。
人材派遣は圧倒的な市場規模を持っており、社会的にも馴染みのある制度です。しかし取扱い求人数では人材紹介がかなり多く、企業のニーズとしては人材紹介のほうが高いといえます。
私が働くには、結局どっちがいいの？
人材派遣、人材紹介、それぞれの会社の良さをお分かりいただけたと思います。正直なところどちらも甲乙付けがたいサービスです。
どちらのサービスを利用するにしろ、ぜひオススメしたいのが「地元の会社に登録すること」です。地元で働きたいと考えておられるなら、地元情報に詳しく、きめ細かく対応してくれる地元の紹介・派遣会社を活用するほうが断然有利です。
人手不足が深刻な問題となっている社会で、女性の社会進出はおおいに歓迎されています。「求職活動において、一番ダメなのは何もしないこと」けれど一人では出来ることに限界があります。
そんなとき、親身になって相談に乗ってくれる、ひとり一人のことをじっくり考えてくれる、そんな人材紹介会社のプロフェッショナルと一緒に、少しずつ課題をクリアしていきませんか。焦ったり悩んだりする気持ちを一人で胸に抱え込まないで、何か行動を起こすことで、次にやるべきことが見えてくるのではないでしょうか。
