新たな学校マネジメントのモデル事業、⾚坂台学校群の合同防災授業が11月21⽇(木)に開催されました。
堺市では、現在8学校群で新たな学校マネジメントモデル事業を実施しており、令和7年度からは全ての中学校区で本格実施します。
モデル実施をしている⾚坂台学校群(⾚坂台中学校、⾚坂台⼩学校、新檜尾台⼩学校)では、新檜尾台⼩学校の「地域と共に⾏う防災教育」を学校群で共有し、防災・減災をテーマにした学習計画を作成しております。
その⼀環として、堺市⽴⾚坂台中学校で合同防災授業を実施し、地震を体験する起震⾞、消⽕器訓練、煙体験、防災倉庫の⾒学、⽑布搬送、⼼肺蘇⽣などを体験しました。
消⽕器訓練
初めに、消⽕器を正しく使えるように⽔消⽕器を使いました。しっかり的に当てることができました。
煙体験
煙が充満するとどれだけ視界が悪くなるのかを体験しました。
⼊⼝から出⼝まですぐの距離ですが、⼦どもたちはすぐに出⼝まで辿りつけない様⼦でした。
⽑布搬送
もし誰かが倒れた場合、どのように⼈を運ぶことができるのかを学びました。
⼦どもたちが素⼿で⼤⼈を運ぶのは難しいですが、⽑布を使うと簡単にできます。
⼼肺蘇⽣
全員で⼼肺蘇⽣のやり⽅を学んだ後、ベストな速さや深さを知るために2⼈1組で実践しました。
簡単そうに⾒えますが、体験しないともし万が⼀のことがあった時に困ってしまいます。何か起きた時に⾏うのではなく、⽇頃からやっておくと役に⽴ちます。
南区⾃治体推進課による講演
あらかじめ準備できるものや、災害があった際の行動などを学びました。
防災について考えるディスカッション
講演を聞いた後は、⾃分たちでどんなことができるのかを考え、グループでディスカッションを⾏い、発表しました。
体験後のインタビューでは、「普段、接することがないメンバーだけど楽しく体験できた。」「中学校で⼀緒になるので、今のうちからコミュニケーションをとれるのはとても良いと思います。」など、学校群の取り組みに良い反応を⽰す⼦どもたちでした。
学校群とは
中学校区のなかの⼩学校と中学校を 1 つのチームとして考えるのが学校群です。
従来の学校単位での教育活動から、学校群全体での教育活動に移⾏し、より多くの教職員が⼦どもたちの学びに関わる環境が整います。
また、教職員のアイデアや⼯夫が広がり、各学校がもつ“強み”や“資源”を活かした教育活動が可能になります。
モデル学校群では、これまで授業改善として、研究授業や⼩学校連合運動会の合同練習、オンラインと対⾯を組み合わせた合同授業等を実施しました。
また⼦どもたちだけでなく、学校群の教職員が共に学ぶ合同研修なども実施しました。
学校群単位でマネジメントすることで、「⼩学校6年間」と「中学校3年間」ではなく、「義務教育期間9年間」の⼦どもたちの学びを⼩学校と中学校の教職員がいっしょに考えてつながる教育を実践することができます。
新たな学校マネジメントを進める“ねらい”
堺市がめざす新たな学校マネジメントは、グローバル化の進展や⼈⼝減少の進⾏など急激に変化する時代を⽣きる⼦どもたちに必要な資質・能⼒を育み、⼦どもたちの可能性を最⼤限に引き出すことを⽬的に、これからの堺の学びとして、個別最適な学びと協働的な学びの⼀体的な充実をめざします。
そのための学校体制として、それぞれの学校単位ではなく、中学校区を構成する⼩中学校を「学校群」という⼀つのチームと捉え、義務教育期間9年間の学びを⾒通し、スケールメリットを活かしたマネジメントにより学校の主体的な創意⼯夫のある効果的な学びの実現に向けた取組を推進します。
地震大国の日本で生活をする中で、今後巨大地震に遭遇する可能性の高い子どもたちが防災について学び、体験・実践して備えることは自分の身を守るためにもとても大切ですね。
日頃からの人との繋がりや学びが、有事の際にもきっと役に立つと思います!