”季節限定”、それは移ろいゆく時の中で、旬を切り取った魔法の創作物。
もし、同じだけの魅力を感じる二つのものが並べられても、そこに”季節限定”のキーワードがかぶせてあれば、そちらを選んでしまうのも人情というもの。だって、来年同じもの作ってくれるとは限らないし……。
そんなわけで、今回のターゲットは、堺区永代町にある『創作イタリアン丹治tanji』さんの季節限定ドルチェです。
丹治さんといえば、この赤レンガの近代建築の洋館でも有名ですね。
もともとはレンガ工場の事務所として使われていた建物だったとか。明治時代にはいって、近代化を急いだ日本は、大きな工業機械を入れるために、広い空間を作れる様式建築を取り入れねばならず、そのためには洋レンガが必要でした。
堺はこの洋レンガの一大産地となり、日本の近代化を支えたという歴史があります。そんな歴史ある建物が、今やこんなおしゃれなレストランに。
とはいえ、事務所として使っていたわけで、レンガの積み方をよく見ると、美観より実用を優先したいわゆるイギリス積みをしています。小口の段と長手の段が交互にあるのがイギリス積みです。
とまぁ、レンガを見たり、梁を見たりしている間に、今日のターゲットがやってまいりました。
その名も、「季節限定丹治パフェ あまおうとまりひめ苺のパフェ」(1200円税別)です!!
ご覧ください。この超弩級の甘味のカタマリを。ハイカロリーの罪深き集合体。それが「季節限定丹治パフェ あまおうとまりひめ苺のパフェ」。
別角度からもどうぞ。
四の五の言わずにスプーンを突き立てて食べ始めることにしました。
なんでしょうか、クリームの中に浮かぶあまおうとまりひめの二種類のイチゴ。ん、凍ってるのはまりひめか?? クリームだけじゃない、ほどよい酸味のいちごのムースに苦みのあるしっとりチョコケーキ? そしてカリカリのシリアルの歯ごたえも。 この押し寄せる多重攻撃は、味のオーケストラのごとしです。もちろん主役は、この季節でしか味わえない極上いちごトリオという所でしょうか。
これぞパフェの楽しみというものをトコトンまで味わえるパフェでした。
さて、道案内は、以前堺市民病院だった、「社会医療法人 清恵会 清恵会病院」を阪神高速沿いに少し南へ。丹治さんと同じレンガ造りの建物(こちらは倉庫だったそうです)のある角を左へ曲がります。
一際目立つ赤レンガの建物が「創作イタリアン丹治tanji」です。