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パートタイマーという働き方のメリット・デメリット:

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現在、規模や業種に関わらず、多くの企業で貴重な戦力となっているパートタイマー。以前は主婦が家計を助けるために、昼間の数時間働くというイメージでしたが、最近では高度なスキルを持ったパートタイマーも活躍しています。同じ職場で働く仲間として気持ちよく働けるよう、雇用する側、される側のポイントを確認しておきましょう。

 

パートタイマーとは?

厚生労働省では、パートタイマーを「一日、一週間または一ヵ月の所定労働時間が当該事業場において、同種の業務に従事する通常の労働者の所定労働時間に比し、相当程度短い労働者」と定義しています。
なんだか難しい言葉が並んでいますが、要するに「1週間の労働時間が、通常の労働者に比べて短い人」ということ。パートタイマーの他に「アルバイト」「準社員」「嘱託」「契約社員」「臨時社員」などの正社員以外の働き方がありますが、法律上はすべて同じ扱いとなります。
労働時間が短いパートタイマーですが、仕事内容は正社員とほとんど変わらない人も多く、現場での区別もはっきりしていないのが実態のようです。

 

増え続けるパートタイマー

これまで多くの企業では、パートタイマーを低コストの労働力、あるいは雇用調整の手段と見なしてきました。しかし最近の人手不足から、パートタイマーの役割が見直されるようになりました。
パートタイマーの側も、単に生活費を補助するために働くというだけでなく、家庭生活や自分の時間を大事にしながら、自分の能力や経験を活かしたいと、目的意識を持って働く人が増えてきています。
パートタイマー全体の数も増加する一方で、2018年の「労働力調査(総務省統計局)」では、非正規の職員・従業員は2120万人と、前年比84万人の増加となりました。今やパートタイマーは、日本の経済を支える重要な存在。雇用する企業側も、パートタイマーを積極的に活用しようとする意識改革が始まっています。

 

 

パートタイム労働法

パートタイマーも労働の結果として、賃金を受け取る労働者ですから、労働基準法、最低賃金法、労災保険法、男女雇用機会均等法、育児介護休業法などの法律が適用されます。
国としてもパートタイマーが、安心・納得して働ける環境を整えるために、平成6年10月に「短時間労働者の雇用管理の改善等に関する法律」を施行。一般に「パートタイム労働法」と呼ばれています。
平成20年4月に大きな改正があり、現在では「改正パートタイム労働法」となっています。改正の目的は、少子高齢化や労働力人口が減少していく中で、パートタイマーがいっそう能力を発揮できるよう雇用環境を整えること。
この改正によって、仕事内容が正社員と同じ場合などには、パートタイマーと正社員を差別的に取り扱うことを禁止し、パートタイマーの正社員への転換を進めることが企業に義務づけられました。

 

 

パートタイマーの社会保険・有給休暇

パートタイマーも労働者ですから、各種の社会保険に加入することができます。
健康保険や厚生年金保険は、所定労働時間、または1ヵ月の所定労働日数が社員の4分の3以上であれば被保険者になることができます。
雇用保険は原則的に強制加入です。パートタイマーについては「短時間労働被保険者」として、一定の条件を満たせば加入できます。
労災保険もすべての事業所で強制的に適用されます。労働者の雇用形態は問われないため、パートタイマーも含めた、すべての従業員を加入させなければなりません。
年次有給休暇も事業所の規模や雇用形態に関係なく、すべての労働者に適用されます。たとえ、週1回の勤務でも同じですので、当然パートタイマーにも与えられます。所定労働日数に応じて有給休暇を付与することになっています。

パートタイム労働者を正社員に
「改正パートタイム労働法」により、企業はパートタイマーを正社員に転換するための方法を用意することが義務化されました。
たとえば正社員を募集する場合、すでにその仕事に従事しているパートタイマーで、正社員を希望している人に、優先的に応募の機会を与えるといったことです。他にもパートタイマーが正社員へ転換するための試験制度を設けるなどがあります。
しかし既に雇っているパートタイマーを、優先的に採用しなければならないというわけではなく、他の応募者と同じ選考基準で選べばよいことになっています。
人手不足に悩む多くの企業では、優秀な人材を逃さないためにも、パートタイマーではなく、正社員として雇用するところが増えています。

 

 

実際にパートタイムで働いている人の本音

・家事や育児をしているので、正社員のように出張、残業はできない
・子どもの病気で突然休まなければならない場合もあるので、責任のある仕事はムリ
・正社員になるつもりはないけど、働くことで社会とつながっていたい
・いずれフルタイムで働くためのリハビリとして、時短で働きたい

などなど、パートタイムという働き方を選んだ理由は人それぞれです。自分の都合に合わせて働く時間が選べるパートタイムは、家事や子育てとの両立がしやすいため、主婦に人気があります。一方、収入が安定しないこと、賞与がないことなどがデメリットになります。
企業側のデメリットは、パートタイマーの都合を優先すると思うようにシフトが組めない可能性があること、子どもの病気などで急な休みがあることなど、人材確保の面での不安は否めません。しかし将来の正社員候補としての人材育成を視野に入れて、やる気のあるパートタイマーさんを確保しておくもの一つの方法ではないでしょうか。

パートで働くメリット

・正社員、契約社員より求人件数が多い
・時短、週4などの仕事が選べる
・未経験者でもOKの仕事が多い

パートで働くデメリット

・時給、または日給制で給料が安定しない
・ボーナスや退職金がない
・責任のある仕事を任せてもらいにくい
・福利厚生や有休など、不利になる場合がある

 

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