働くママにとって仕事を休むことは、大問題ですね。
休む理由はいろいろですが、子どもに関することも多いのではないでしょうか。参観日や保護者会、運動会やら学習発表会…などの学校行事は、基本的に平日にあります。そんなときママたちの頭をかすめるのが「仕事、どうしよう?」ということ。理解のある職場であればいいのですが、ギリギリの人数で仕事をまわしている、上司に言い出せない雰囲気があるなど、苦労されているママも多いはず。
今回はそんな子育てと仕事の両立というテーマで、先輩ママたちの声を参考にしながら、考えてみたいと思います。
子どもの学校行事に参加してますか?
子どもの学校行事って、びっくりするくらいたくさんありますよね。1年間の予定をプリントなどで知らせてくれる学校なら、職場にもあらかじめ休暇の希望を出して対応できます。早いうちに学校の行事が決まっていれば、その日には出張や会議をいれないよう、スケジュール調整も可能です。
けれど急な行事が入っても仕事の都合がつかない、PTAの役員などを引き受けて定期的に休みをとらなければならない、といったケースではとても困りますね。
すべての学校行事に参加することは、働くママには難しいと言わざるを得ません。保護者会や行事の手伝いに参加したくてもできないと、他のお母さんたちから良く思われないのではないかと、苦しい思いをしている方もおられるでしょう。
保育園の場合は、みんな働いているので理解してもらいやすいけれど、小学校はホントに大変です。
また低学年のうちは、参加しているママが多いので、親の来ていない子は寂しそう。けれど高学年になれば、働くママが増えるのか、参加率も低くなるので親の罪悪感も少しは薄れていくようです。
最近は男性も子育てに参加する人が増えているので、夫婦で話し合って分担制にして、夫にも参加してもらえるといいですね。
学校や会社にも協力を依頼してみては?
多くの場合、年間の学校行事は決まっているので、各家庭にお知らせが来ます。ただ学校によってはお知らせが1ヵ月前だったり、ミニ行事がいろいろあったりと、都合をつけにくいケースもあります。
そんな場合は、学校側に「うちの会社は事前に休暇を申請することになっています。学校行事には、なんとか都合をつけて参加したいので、年間の行事日程を教えてください」とお願いしてみてはいかがでしょう。
学校というところは、一般社会とはちがう時間の流れ方をしているようで、母親も専業主婦が当たり前のように考えている雰囲気があります。学校側も気付いていなかっただけということも多いので、事情をお話しすれば、改善されることも多いそうです。
4月に年間予定表をもらったら、「この行事には出るようにするよ」と、子どもと話しておくといいですね。
中には学校だけでなく、会社に働きかけて子どものために時間有給制度、在宅勤務制度を作ってもらったという方もおられます。
子どもの気持ちにも寄り添ってますか?
どうしても仕事の都合がつかず、学校行事に参加できないことってありますよね。特に低学年の場合、「どうしても来て欲しい」という気持ちは、子ども自身にもどうにもなりません。「お仕事だからね」と言いきかせても、「○○ちゃんのママも、いつもは仕事だけど今日は来てた」と寂しさを隠せません。
こんな場合、どうやって子どもに説明するのがいいでしょうか?「会社に休みたいと言うタイミングを逃してしまったので、今から休みたいとは言えないの。社会人として無責任になってしまうからね」と話しても、子どもの気持ちの解決にはなりません。
「具体的な仕事の内容を知らせて謝る」、「ママも行きたかったんだけど、今回は無理なのよ。次は先生に聞いておいたから、行けるようにするね」と、子どもの気持ちに寄り添ってあげましょう。
高学年にもなれば、親が仕事をしていることは理解しています。「この日は、お仕事ないから大丈夫だね」とか、「この日は、お仕事だよね」とか把握してくれるようになります。
夫婦でクリニックを経営しておられる方は、平日の行事は基本的に参加できません。休日に行われることの多い運動会、文化祭でも急患が出ると仕事を優先せざるを得ません。お子さんには「急に具合の悪い患者さんが来たときに、閉まっていたら困るから、行けないよ」とはっきり伝えているそうです。
時間の融通が、働くママのお困りごとNo.1
「まみたん会員アンケート」で2つ質問してみました。
このアンケートでも、働くママが時間に追われている実態がわかります。
「お仕事選びの際、1番目+2番目に何を重視されますか」という問いに対し、「シフトが自由、融通が利く」を選んだ方が、31%とダントツの第1位。主婦、母、妻といくつもの顔を持つ女性にとって、いつ何が起きるか分らないことへの不安が大きいようです。
「お仕事上の困ったこと、または働くにあたり不安に思うことは」という問いに対しては、「家事と仕事の両立・時間のやりくり」が14%で第1位。次に多かったのは「希望条件と合わない(勤務日数・勤務時間)」、「家事と仕事の両立・精神的なゆとり」13%なども上げられています。