さかにゅー編集部は↑こんな情報をキャッチ!
正直、オープンデータがなんのことかもよくわかってないですが、堺市が主体となった、政令指定都市として初めての試みということで何だか「凄そう!」というのはわかります。
どうやら、『さかしる(SAKACIL)』のコンセプトは「堺を知る」とのこと。
それじゃ、今回のこのさかにゅー記事のコンセプトは、『さかしる』を知る、ということで進めていきましょう!
『さかしる』とは、いったい
・どんなサイトなのか?
・誰のためのサイトなのか?
・何に役立つのか?
・どんなメリットがあるのか?
そんな疑問を掘り下げて、なるべく専門用語も少なめにお伝えしていきたいと思います。
協力をお願いしたのは『さかしる』の仕掛け人でもあり、オープンデータ伝道師として活躍中の福野 泰介さん。
オープンデータ伝道師をお招きして、いきなり「そもそもオープンデータってなんですか?」なんてことから聞いちゃってますので、用語がわからないという方もご安心ください(笑)
オープンデータってなに?
福野:オープンデータは一言で言うと「自由に使えるWeb上のデータ」です。
全てのデータには著作権があり使用するには一定の制限があります。ただし、著作者が利用を認める許諾をすれば自由に使える。この自由に使えるデータをオープンデータと言います。
オープンデータは、誰でも許可されたルールの範囲内で自由に複製・加工することができ、商用利用も可能です。
さかにゅー:「誰でも使っていいよ」とオープンにされたデータ、意外とそのままの意味だったんですね(笑)。でも、具体的にそのオープンデータはどのように使われるものなんでしょうか?
福野:たとえば、オープンデータの活用にいち早く取り組んだ福井県鯖江市では、観光情報やグルメ情報、Wi-Fi設置場所などを紹介するアプリや市営バスの運行状況をリアルタイムで確認できるアプリが活躍しています。
以前、鯖江で大雪により消火栓が埋まってしまい消化が遅れてしまったという事がありました。鯖江市役所に問い合わせると市内3,000箇所以上の消火栓のオープンデータを作ってくれた
さかにゅー:えー、すごい!今の話を聞くと、日本中でまだまだ有効活用されていないオープンデータはたくさんありそうですね。せっかくのオープンデータをどう使うかは工夫次第なんですね。
福野:最近では厚労省や各都道府県のオープンデータを利用した「新型コロナウイルス対策ダッシュボード」もよく目にされるのではないでしょうか?
さかにゅー:あ!見たことあります。これもオープンデータの活用なんですね。と、いうか、これを開発したのって福野さんなんですね。すごい…。
『さかしる』について
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福野:経済産業省では日本の全法人のオープンデータを公開しています。
『さかしる』では、そのオープンデータを元に堺市内約2万4千社の企業情報を掲載予定です。
ただし、それだけでは最低限の情報のみで、せっかくのデータを活かすことができません。
そこで、ぜひ企業の代表者の皆様にご協力いただき、自社の情報を充実させて欲しいのです。
古い情報の更新、最新情報の追加、得意分野や挑戦したいことなど自社をPRする内容でも構いません。
データを整え、正確な情報を発信することで、他にはない堺市独自のオープンデータが完成していきます。
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さかにゅー:自社でデータ入力ができるんですね。ところで、PC操作などに不安のある経営者の方もおられると思いますが、大丈夫でしょうか?
福野:はい、スマホで簡単に操作ができます。12月1日から堺市の企業へ、その企業専用のQRコードが印字されたカードを順次郵送します。まずはそれを使って『さかしる』に触れていただきたいです。
さかにゅー:QRコードを読み込んで、『さかしる』に情報を追加していくわけですね。どんな手順か、どんな項目があるのか、これは、ぜひさかにゅーでもその様子を取り上げさせてください。
(※後日、さかにゅーで取材予定です!)
誰に、どんなメリットがあるの?
新しい出会い!新商品・新サービスが誕生?
福野:『さかしる』で公開される信頼性の高い情報を元に、新しいサービスや新しい出会いが生まれることが期待されます。
オープンデータを活用して日々の暮らしに役立つアプリが誕生したり、地元企業同士で新たな商品が生まれる可能性もあると思います。
さかにゅー:『さかしる』を使って自社をPRしたり、自社と合う会社を探すことができるんですね!同業種で協力しあって業界を盛り上げたり、全くの異業種同士のコラボで思いがけないヒット商品が生まれたら面白いですね。
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HPとしての役割も
福野:『さかしる』では、堺市内の企業が積極的に情報を発信することができます。WEBサイト(ホームページ)を持っていない企業は『さかしる』を自社のWEBサイト代わりに使ってもいいと思います。
さかにゅー:なるほど。しっかりと『さかしる』で自社紹介ができていれば、わざわざWEBサイトを作る必要もなくなる訳ですね。
福野:もちろんWEBサイトをお持ちの企業であれば、『さかしる』が自社サイトへの新たな導線にもなるはずです。これまでとは違った新たな販路が広がる可能性もあるんではないでしょうか。
自社に必要な情報が届く!見逃さない
福野:『さかしる』に登録した企業へは、堺市産業振興センターとの連携で中小企業にとって重要な助成金などの支援情報をお届けします。自社に必要な情報だけを設定でき、マイページに届くので見逃すことも少ないと思います。
さかにゅー:せっかく使える制度があるのに、知らなかった、よくわからない、面倒そう、という理由で使わないのはもったいないですからね。
福野:また、今後は『さかしる』経由でデジタル申請などもできるように計画しています。
まとめ
今回は11月25日にオープンした、堺市産業振興センターが運営する『さかしる』についてお伝えしました。
政令指定都市としてオープンデータを活用した初めての試み!
「堺市の企業による積極的な情報発信」「オープンデータをうまく活用した新たなサービス」「企業同士のコラボによる堺発の新商品」など、堺市の経営者の皆さん、堺市民の皆さんが、『さかしる』をうまく活用することで、堺市がより魅力的な街になることが期待できます!
ぜひ堺市で成功させて、全国のモデルケースとなるといいですね。
サイトのオープンが楽しみです!
※今後も、さかにゅーでは『さかしる』の情報が分かり次第、詳細をお伝えします。次回は企業へ届くQRコードについて、またそのQRコードからの企業情報の入力画面などを詳しく解説する予定です。
第2弾記事が公開されました:【実際に登録してみた】堺市内の企業は要チェック!政令指定都市初『さかしる』が始動!まずは自社の情報を充実させよう!:
第3段記事が公開されました:堺市の企業は要チェック!『さかしる』の自社情報を充実させよう!よくある質問にもお答えします: